太陽会について 理事長挨拶(2018)

2018年 理事長挨拶

 地域のご支援と職員の努力により太陽会も30周年を迎えることができました。1987年7月に太陽会が設立され、1988年4月に最初の事業所として特別養護老人ホームめぐみの里が開設されました。当初は介護、福祉事業を中心に活動しておりましたが、10年ほど前より、地域や時代の要請により医療、教育、保育など幅広い分野に事業を展開いたしております。

 これらの事業活動は、すべて地域の振興や活性化の基盤づくりと考えひた走って参りましたが、ふと現実に目を落としますと、若者を中心とした人口減少、高齢化・独居化、貧困化等が予測を上回るスピードで進む現状に愕然といたします。誰もが暮らしやすく持続可能な地域社会を維持するには、今こそ抜本的なコンセプトの見直しが必要だと考えます。

 社会は今後比較にならないスピードでいろいろ変化することが予想され、前例主義やこれまでの常識は通用しなくなることでしょう。今まで何とかなったのだから、たぶん大丈夫だろうという甘い考えや、自分が生きている間は大丈夫だから後のことは関係ないといった無責任な考え方は許されません。何の手も打たず成り行きに任せれば人口は減少し続け、行政の想定をはるかに上回るスピードで地域は衰退するでしょう。しかし他の地域に先駆け、地元の強みや特長を生かしながら思い切ったチャレンジをすれば、新たな地域ブランドとして大変身をするかもしれません。

 南房総は、今後一極集中がさらに進み、さまざまな課題が噴出すると予想される首都圏に隣接し、首都圏の抱える問題の多くを解決できる潜在的可能性を秘めています。首都圏の課題を補完する機能をいち早く作りあげることこそが、持続可能な地域として確実に発展することに繋がるのではないでしょうか。

 太陽会もこのような広い視点と大きな志を持ち、今年も地域のための新たな取り組みにチャレンジして行きたいと思います。

2018年 元旦

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