太陽会について 理事長挨拶

2024年 理事長挨拶

 2024年、太陽会では南房総市和田に(仮称)安房医療福祉専門学校南房総校(2024年4月開校予定)、館山市北条に、(仮称)認定こども園OURS館山の着工(2025年4月開園予定)、安房地域医療センター隣接地に健診センター着工(2024年12月竣工予定)、パークウェルステイト幕張ベイパーク内に診療所、訪問看護ステーション、訪問介護事業所、居宅介護支援事業所(2024年9月開設予定)と様々なプロジェクトを展開予定です。これらのプロジェクトは、子育て支援や介護といった、今後の日本社会における大きな課題に対する取り組みです。

 現在、日本にとっても安房地域にとっても、最も重要な課題は少子化による人口減少問題です。長寿は人間にとって永遠の願いであり、本来は喜ばしいことです。平均寿命がどんなに伸びようと、健全な人口構成が保たれていれば、社会保障制度などの問題もありません。しかし現実は、出生数が激減し、逆ピラミッド型の人口構造になっています。安房地域では2025年に85歳以上の人口が15歳未満の人口を抜いてしまいます。勿論このままでは、安房地域も更には日本も消滅してしまいます。

 従来、日本政府は移民政策をとらない様にしてきましたが、もはや適切な移民の受け入れは必須と思われます。一方、安易な移民の受け入れは、更なる都市部(特に東京)への一極集中や、治安の悪化をもたらすリスクがあります。そこで、急激な少子高齢化、人口減少、労働力不足の進む安房のような過疎地域を移民特区として、仕事、住居、教育等を保障した上で、質の高い移民を受け入れるべきだと考えています。安房地域でもすでに農業、漁業、水産加工、更には介護やホテル、飲食といった様々な職種で多くの海外人材が活躍しています。

 しかし現在の制度下では家族の帯同が許可されなかったり、在留期間にも様々な制限が設けられています。特区ではこのような規制を一部撤廃することにより、安定して質の高い労働力を確保し、これらを必要とする企業を誘致して行こうと考えています。

 また、10年程度特区で働いた世帯には永住権を付与し、将来日本人として地域や国を支える人材として活躍して頂きたいと思います。情報システムやAIが急激に進み、地球はどんどん小さくなっており、文化や人種や言葉の壁も低くなり、世界の標準化が進むと思われます。その様な変化の中で、私たちは日本人の美徳やプライドを大切にしつつ、真のダイバーシティを進めて行きたいと思います。

2024年 元旦

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