介護士の卵 ~多職種連携の学び
介護士の卵 ~多職種連携の学び
2021年2月2日(火)
太陽会では、職員を地元の小学校や高等学校、介護福祉士の養成校などでの教育に参画させ、広く地域に必要な介護人材を育てる取り組みを行っています。障害者支援施設しあわせの里の鈴木誠介護福祉士は、かねてより太陽会キャリアカレッジ(介護福祉士実務者研修)の専任教師を兼務していますが、このたび、兼務講師として、亀田医療技術専門学校介護福祉学科の「介護の基本Ⅳ(多職種の役割と連携)」を担当することとなりました。
1 月のある日、鈴木講師の授業の取材に伺いました。
この日のテーマは、事例をもとにした「居宅サービス計画書」の立案です。
ケーススタディは、A さん75 歳の事例です。
これまでの授業で理解を深めてきた内容を、今日はワークシートにまとめていき、A さんの「居宅サービス計画書」を作っていきます。
この授業では、居宅サービス計画を自ら立案することで、一人のご利用者に対して多くの職種が、いろいろな形で関わっているということを理解してもらうのがねらいです。


鈴木講師は、さらに事例を紐解きながら、介護職とは、ご利用者の健康状態を見つけやすい立場にあるため、実務に当たっては、「普段と違う変化に気づけることが非常に重要」と、自らの実体験を挙げてわかりやすく伝えました。
介護職が、ご利用者のいつもと違う変化に「気づき」、速やかに他職種に伝えることで、保健・ 医療・ 福祉職が連携(多職種連携)して質の高い介護を行っていくことにつながります。
講師コメント「 介護職員は普段と違う変化に気づく能力、それを他職種に伝える能力など、さまざまなスキルが必要になります。
現場で働く講師が授業を行うメリットとして、そういった現場に即したスキルなどを伝えていければと思っています。
学生の皆さんは、現在、日本で介護福祉士として働くことを目指し、学校での学びと、太陽会の福祉施設(特別養護老人ホームめぐみの里、介護老人保健施設たいよう、障害者支援施設しあわせの里)でのアルバイトを通して実践を続けています。
「現場では教えきれない、本来介護福祉士が目指すべき姿をここでしっかり学び、現場で働いている先輩達を超えていくような介護福祉士になってもらいたい。」と、鈴木講師は期待を語りました。
取材協力:亀田医療技術専門学校