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理事長挨拶

 2020年は、中国武漢に始まった新型コロナ感染症COVID-19があっという間に感染爆発を起こし、世界中が大混乱に陥りました。日本も大都市を中心に感染拡大が起こり、緊急事態宣言をはじめ様々な規制が出され、New Normal(新しい日常)という言葉が登場するほど日常生活や仕事における「当たり前」が大きく変わりました。人が動けば感染が広がり、動かなければ経済が止まるといった状況が続き、国や地方行政は難しい判断を迫られてきました。まさに、見えない敵と人類との地球規模での戦いです。

 感染管理の基本は、組織や地域全体で取り組むことです。今回はパンデミック(世界的大流行)であり、世界中に感染が広がっていますから、人類が一致団結して戦う必要があります。しかし一方、世界ではトランプ元米国大統領の提唱したアメリカンファーストという主義に代表される反グローバリズムの風潮が台頭しました。アメリカは環境問題においてはパリ協定から脱退し、パンデミックの真っただ中であるにもかかわらずWHOが中国寄りだとの批判からWHOからも脱退してしまいました。結局トランプ氏は選挙に敗れバイデン大統領に代わりました。

 今回のパンデミックは、世界の価値観や社会システムにパラダイムシフトをもたらす可能性があると思います。人類にとって持続可能な社会を作るためには、国家、民族、宗教などの様々な壁を乗り越え、多様性に富んだ社会を作るとともに、戦ったりむやみに競争するのではなく、協調、協力する必要があります。今回、安房地域ではCOVID-19への対応として、様々な医療機関を地域の共有資源と位置づけ、更に保健所、消防、行政等とも明確な役割分担と連携を行い、地域全体でひとつの医療提供システムを構築いたしました。

 このシステムは2020年3月末の会議で合意されましたが、当初は感染者数が少なく、その効果や価値はあまり認識されませんでした。しかし昨年末からの急激な感染拡大により、安房地域も医療崩壊しかねない状況となりました。首都圏の医療崩壊が現実のこととなってきている現在、地域で作り上げてきた連携システムを円滑に運用し、市民の健康を守り続けてゆきたいと思います。今後はワクチン接種が開始されますが、いかにスムーズに安全に素早く行えるかが、COVID-19収束への鍵だと思います。そのためには、医療・介護関係者や行政のみならず、市民全員との相互理解と協力関係が求められます。

 COVID-19収束後の世界では、所有から共有の時代へ、競争から協調の時代へ、そして多様性や社会的包摂を受容する社会に変わると期待しています。社会福祉法人太陽会も、今後ますます社会に貢献できる組織として、一致団結し努力してまいる所存です。

2021年 1月21日

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