Change is fun! <太陽会ストーリーズ> 福祉機器の浸透 〜ご利用者と職員を笑顔に【障害者支援施設しあわせの里】
福祉機器の浸透 〜ご利用者と職員を笑顔に【障害者支援施設しあわせの里】
2021年2月18日(木)
2020 年秋、障害者支援施設しあわせの里に、念願の「居室内据置型リフト」が設置され、ご利用者・職員双方に重宝されています。ご利用者の安心安全と職員を守るために、しあわせの里で起きている変化を、職員の視点からご紹介します。
「安楽に車椅子まで移動ができます。」 居室内据置型リフト (床居室のご利用例)
※撮影のため一時的にマスクを外しています。
最優先課題は、床からの移動介助
障害者支援施設は、さまざまな身体的障害により、日常生活に常時介助を必要とするご利用者をケアしており、その生活支援には、高齢者施設とは異なる技術と経験が必要とされます。
特に、ベッドを使わない床居室のご利用者は、床を自由に移動して過ごしていただいていますが、床から車椅子へ移動する際には介助が必要です。また、一般浴室も、車椅子から浴室まで、2 人でご利用者を抱きかかえて入浴介助することとなります。
どちらも、床からの移動のため、介助者の腰への負担だけでなく、万が一の場合、転倒するリスクにも注意しなければなりません。
そこで、施設では、最優先で、床居室と一般浴室に、リフトを導入する計画を立てました。ご利用者の安全を守り、職員も腰痛から守るためです。
まず床走行式を導入
まずは2018 年に、キャスター付きの床走行式リフトを導入しました。
担当となったのは、30 代の加々美生活支援員・介護福祉士です。リフトインストラクターの資格を取得し、施設職員の研修を行いました。
現場では、一日の時間的な制約もある中、一貫した施設方針のもと、研修や話し合いを重ねながら、床走行式リフトの使用を継続してきました。
「福祉機器を使っていく中で、その必要性は、次第に浸透していった」と、永井施設長は当時を振り返ります。

先行して導入した、床走行式リフト

「昔の介護」モデル: 車椅子に移すために、床から人力で人を抱き上げる。 *現在はリフトを使って介助しています。
※撮影のため一時的にマスクを外しています。
一般浴室にリフト導入
2019 年、一般浴室に据置型のリフトが設置されました。 | ![]() リフトを使って、ご利用者の移動を安楽に (一般浴室) |
※撮影のため一時的にマスクを外しています
福祉機器導入チームの活躍
リフト導入には、研修のほかに、職員間の日ごろのコミュニケーションも欠かせません。
しあわせの里では、2018 年4 月、福祉機器導入チームメンバーが任命され、現場の職員たちと話し合いながら活動を展開しています。
職員の声を聴きながら、着実に一歩ずつ歩みを進めたことで、床から車椅子への移動介助が飛躍的に改善するとともに、施設の全職員にリフトを使う意識が浸透しました。
福祉機器導入チーム6 名(中央)、月1 回開催する同会議メンバーと。
チームリーダーの加々美介護福祉士は、 「チームの皆さんと共に、誰もが福祉機器を使えるように話し合い、ご利用者によってリフトの使い方が違うので、分かりやすく表にして掲示したり、新人や、施設に異動してきた職員に、リフト研修を行ったりしています。」と述べ、 「ご利用者が笑顔になり、反応も良いと、職員のモチベーションも上がります。チームの皆さんと共に施設内に普及を図り、更に一歩進めて「安全」を確実なものとし、ご利用者と職員にとって、安心で質の高いケアができるようにしたい」と、笑顔で抱負を語っています。
将来へ向かって
「リフト導入には、まだ先があります」と、永井施設長は語ります。現在、全職員にアンケートを行い、手を使う介助場面の中で優先課題を募り、施設の中で、設置する場所と機器を工夫して改善が図れるところはないか、現場からの声を集めています。
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いま起きている「change is fun!」のストーリーを、職員の視点から紹介します。
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